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R starts Revolution|シビック タイプR

走りは人を豊かにする。速度・挙動と、心の完全一致。いのままにクルマを反応させる歓びは人の本能を震わし、解き放つ。
その幸福を、より自由なものとするために、「R」はかつてない進化を遂げた。
Hondaのレーシングテクノロジーを存分に注ぎ込み達成したFF TYPE R史上最速のパフォーマンス。
そして、その究極の速さの中でも安心すら感じ得る、研ぎ澄まされた一体感。それらが精悍かつ先進洗練のワンモーションフォルムに結実し、見る、触れる、操るすべての瞬間に圧倒的なプレジャーをもたらす異彩の存在として完成した。
この感動の扉は広く、奥底は深い。
シビック TYPE R。Rの、ピュアスポーツの新しいビジョンが、ここにある。

加速の感動を求める意志が、 エンジンの限界を引き上げた。

加速の感動を求める意志が、 エンジンの限界を引き上げた。

俊敏なレスポンスと高回転まで一気に吹け上がる爽快感。自然吸気特有である人の感性にリニアな走りにあくまでこだわり、全域高性能を目指す。その困難を革新で超え生み出したDOHC VTECに、バルブ制御の高知能化技術(VTC)という進化を与えたK20A型・2.0L DOHC i-VTEC。2001年に発表されたインテグラ TYPE Rにおいては量産エンジンの常識を超えるレーシングテクノロジーを数々投入した専用設計とされ、最高出力220PSもの高出力を既に獲得している。このまさにHondaエンジンテクノロジーの粋と呼べる一基に、シビック TYPE Rの心臓としてさらなる情熱と創意が注がれた。 ポイントは吸排気効率と圧縮比の向上。すなわちよく吸い、よく燃やし、よく排出するといった内燃機関の基本の徹底だが、磨き尽くされた資質を持つだけに、採用された手法はヘッドポートの高精度な平滑化や吸排気管の曲率変更などによる流体抵抗の低減など、いずれも究極的と言えるものである。そして、それらの集積が5PS、0.9kg・mの向上として結実。225PS、21.9kg・mという高出力・高トルクを達成した。
とりわけトルクはVTECのハイカム領域全般で高められ、またハイカムに切り替わる5,800rpmの直後、6,100rpmでピークを迎えるよう設定。この回転域で出力換算にして約10PSの向上を実現した。さらに、3,000rpm周辺の特性もより強化。つまり常用域でのトルクを犠牲にすることなく、従来を凌ぐ出力・トルク特性を成し遂げたのである。加えて、専用設定のDBWを採用。アクセルレスポンスの鋭さも研ぎ澄まされた。トランスミッションは専用の6速マニュアル。ハイカム領域内でパワーをフルに引き出しつつシフトアップを繋いでいけるクロスレシオとした。アクセルを開いた瞬間、強力なGが立ち上がり、速度が乗る。より踏み込むとツキよくトルクが増し、耳に届くノートが重厚な排気音からレーシーな吸気音に変わった途端、息つくどころか本領を現し、レブリミット8,400rpmまで直線的に伸び上がる。先ほどまでいた日常はもはや影もない。突き抜ける加速感―――Hondaが走りにひたすら求めてきた人を潤す感動が、高い純度でここにある。

この高剛性ボディなくして、 このTYPE Rは成し得なかった。

この高剛性ボディなくして、 このTYPE Rは成し得なかった。

クルマの全性能はボディの質が司る。エンジン、タイヤ、サスペンション、これらの性能をどれほど高めようとも、ボディの実力が伴わなければ望むパフォーマンスは叶わない。求められる要件は、剛性と軽さの高度両立。インテグラ TYPE Rよりも大きく重いシビックをベースにTYPE Rを開発するにあたり、特に軽さは要求される加速性能を満たすための大きな課題であった。高剛性化・大入力化に向けた補強を加え、さらにエアロパーツや大径タイヤなどを採用しながらも車両重量は増やさない。この難題を克服できたのはひとえにベース車のボディが既に極めて高い剛性を有していたからに他ならない。4ドアセダンという形状そのものが高い剛性を有する上に、弧を描く堅牢なルーフ骨格やストレートフレームを効率的に使った高剛性骨格構造、約50%にも及ぶ骨格主要部材への高張力鋼板の採用などで、クラストップレベル※1の剛性を実現していた。そのため各種バーの追加など従来のような大幅な補強をまったく必要とせず、TYPE R化に伴う補強部位はわずかに5箇所、それに係る重量は1.8kgにとどまる。グラム単位で徹底された軽量化分と差し引きすれば、ボディ全体としてベース車※2に対し11.6kgの軽量化に成功しながらインテグラ TYPE R比で実に約50%もの捻り剛性向上を達成した。ドアを閉めた瞬間の剛性感。クルマをコントロールするあらゆる状況で手に取るように挙動がわかる、クルマとの深い一体感。その感覚の源泉には、常にこの高効率・高剛性ボディの存在がある。

※1:2.0L 4ドアセダンクラス、Honda調べ。※2:シビック2.0GL

高度なコントロールクオリティーが、 一体感に満ちた速さを創る。

高度なコントロールクオリティーが、 一体感に満ちた速さを創る。

従来より増した車両重量を跳ね返し、従来を凌ぐ速さを生む。TYPE Rの性能評価の舞台であるサーキットでその実現を目指す時、コーナー、特に中高速コーナーでの速さが鍵だった。剛性・空力を徹底的に高めたワイドボディとシビックの脚まわり本来の資質、それらによる高度なスタビリティを前提に、サスペンションは操縦性の向上に力が尽くされた。インテグラ TYPE Rでは全体のロール剛性を上げつつ特にリアを極端に固め、相対的にフロントをわずかに柔軟に設定することでフロントトラクションをつくり、回頭性を上げアンダーを消していた。対してシビック TYPE Rは方向性は同じながらも、大径18インチのハイパフォーマンスタイヤを手にしたことで、その高いグリップをより有効に使うことに主眼が置かれた。具体的には、縮み方向へは動きやすくし、外輪をより強く路面に押し付けてコーナリングフォースを高める一方、伸び側はダンパーの効きを初期から立ち上がるようにし、内輪のジャッキアップを抑えてタイヤにかかる接地圧をより高め、トラクションを有効に使えるようにしたのである。このアプローチを核とし、フロントアライメントの全面変更および高速と高荷重に対応するダンパー、スプリング、スタビライザー、ブッシュほかフロントのベアリング、ナックルの強化を実施。サスペンションはほぼ専用部品となった。さらにトルク感応型ヘリカルLSDも採用。これらタイヤ性能を活かし切るチューンにより、コーナーで抜群の速さと安定性を発揮する旋回性能を実現。同時に、TYPE Rのイメージを変える洗練感のある乗り心地を生み出した。操舵系はしっかりした据わり感と高速域での応答レスポンス、応答リニアリティを追求。脚まわりの能力とあわせ、切れ味鋭いハンドリングとしている。生き生きと向きを変え、走り出しから操る歓びを予感させる。サーキットではタイムを削り、ワインディングではこの上ない安心で緊張を楽しさに変える。この懐の深い走りでTYPE Rは確実に新次元へと至った。

人とクルマを緊密化する「性能デザイン」を集積した。

人とクルマを緊密化する「性能デザイン」を集積した。

コクピットに収まる。まず、従来のTYPE Rにも、ピュアスポーツにもない鮮烈な個性が、心に高揚を生む。精悍にして先進・高質。ベースとなったシビックならではの独自性とTYPE R専用デザインの融合による新しい感性。さらに、そこに息づくのは操縦という目的に徹した機能性である。 走りへのファーストインターフェイスとなるのはエンジンスターターボタン。イグニションキーを回し、ボタンを押す操作が、昂ぶりを一層盛り上げる。 そして、コクピットを最も特徴づけるのが、専用にレッド照明とされた上下二分割配置のマルチプレックスメーター。確認頻度の高い情報を走行視界からの視線移動が少ない上段に置くという機能性を突き詰め、スピードメーター左側にi-VTEC/REVインジケーターを装備。高回転域のエンジン回転数の目安を光の点灯で知らせ、絶好のシフトタイミングの瞬間を直感的に伝えるとともに走る楽しさを増幅する。シフトノブはどの角度でも上からつかみやすく、掌へのフィット感も高いアルミ球状。手首の動きだけで確実に素早く操作できるようシフト位置を下げ、極めてショートストロークとした。斬新なデザインを施した小径楕円本革巻ステアリングホイールは、握る頻度の高いグリップ左右部分に、表面が滑らかなメタリックプレーンレザーを使用。シフトノブと触感を合わせて操作感を向上させるとともに、スポーク部に専用樹脂ガーニッシュを採用し、サーキット走行時での操作性も高めた。また、オルガン式のアクセルペダルほかペダル類は、フットレストとともにメタル製とし、グリップ力に優れる円形の突起ラバー付としている。さらにインパネ周りは、より運転操作に集中できるよう、メッキ部品などを採用せず敢えて専用ブラックメタリック塗装パネルを採用するなど、どこまでも「性能デザイン」を貫いた。吟味を尽くしたレイアウトとあわせ、すべてが身体の一部のように扱え、サーキットではタイムも削り取る。操るうちにクルマと一体となる。この空間には、TYPE Rが究める歓びの空気が満ちている。

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